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土状黒鉛
dojyokokuen

土状黒鉛とは

外観は土状または土塊状をした黒色の金属光沢をもった鉱物で、一見無煙炭に似た非晶質の黒鉛で、鈍い光沢をもち、揮発分は少ないが外観だけでは無煙炭との区別は困難なものがあります。鉱脈の状況はマンガン鉱によく似て、ポケット鉱床で、概ね抗道を掘って採鉱しております。原鉱は主に手選鉱を行って脈石を除き、品位80%以上にしたものが輸入されております。高品位のものが要求される場合は、国内で湿式浮遊選鉱を繰り返して灰分を除きますが、鱗状黒鉛に比較して形状がうろこ状ではないため、浮遊しにくく歩留まりが悪いことから高価な物になります。土状黒鉛は色が黒いことと微粉化しやすいことを除いては、種々の点で鱗状黒鉛に劣りますが、価格が安価なため、極めて広範囲の用途に使用されております。

主な用途

電極用ペースト

オイルシール

鋳物塗型剤

乾電池

鉛筆

耐火物

製綱用保温材

ゴム樹脂用

固体潤滑剤等

土状黒鉛一覧

製品名FC(固定炭素分)ASH(灰分)VM(揮発分)MO(水分)粒度(目開き)平均粒子径(μm)
土状黒鉛 1.5μm85%以上1.5
A-082%以上14%以下4%以下1%以下5
A-480%以上17%以下3%以下1%以下6
EJC土状71.5%以上25%以下3.5%以下1%以下-45μm以下:50%以上
EJC土状-E75%以上21%以下4%以下1%以下-45μm以下:60%以上
AGA63%以上33%以下4%以下1%以下-45μm以下:50%以上
FAHN77%以上20%以下3%以下1%以下-45μm以下:99%以上
AG-3077%以上20%以下3%以下1%以下30