石炭を乾溜した際に発生するのが石炭コークスです。燃焼時の発熱量が高く、高温を得ることができることから古くは蒸気機関車や鉄鋼業などを中心に重厚長大産業には欠かせない燃料となっております。外観は石炭には劣りますが、多孔質であり乾溜の際に揮発分が抜けてできるものであり、結果的に炭素の純度が高まり高温度の燃焼を可能とします。
アスファルト重質油を熱分解処理した際の残渣になります。焼成されたコークスは黒鉛化性に優れているため、電極、アルミ電極、研削材原料に使用されます。なお、石油コークスは、使用する原料に性状が依存し、低硫黄分から高硫黄分まで多様な種類があり、それぞれの用途により使い分けられています。
製鉄所・鋳鉄の燃料・還元剤
摩擦調整材料やゴムなどの強化剤
製品名 | FC(固定炭素分) | ASH(灰分) | VM(揮発分) | MO(水分) | 粒度(目開き) | 平均粒子径(μm) |
CR-1 | 98%以上 | 1%以下 | 1%以下 | 1%以下 | -1mm:70% | - |
CR-32 | 98%以上 | 1%以下 | 1%以下 | 1%以下 | -0.5mm~0.1mm:80% | - |
CR-150 | 98%以上 | 1%以下 | 1%以下 | 1%以下 | -1.0mm:60% | - |
PG-100 | 98%以上 | 1%以下 | 1%以下 | 1%以下 | -1.5mm:60% | - |
PG-150 | 98%以上 | 1%以下 | 1%以下 | 1%以下 | -1.0mm:60% | - |